2007年9月23日日曜日

長良川への釣行(岐関大橋)

昨日は、猛暑につき、さすがに出掛ける気にならなかった。 今日は、くもりがちで涼しく、これなら今日を「納竿日」にすることに。 師匠に電話してみると、同好会のメンバーは木曽川に出掛けているとのこと。 木曽川では、オトリ店をよく知らないので、正午、単独にて長良川の岐関大橋の下流に入川。 岐関大橋から下には15人ほどの釣り人が入っていた。 水はきれいなのだが、前回の8月26日の同好会の鮎釣り大会の日に比べて30~40センチほど増水していた。昼食にて岸にあがっていた人に聞いてみると、オトリにならないほどの鮎ばかりとのこと。 増水にて流芯に近づけないからだろうか。

久しぶりの鮎釣りである。前回と同じポイントの近くにて竿を出す。2・3分にて目印が走る。出てきたのは、ほんとうダ!

これでは、親にならない。10数センチ。仕方なく、養殖のオトリをそのまま、再度、出陣願うことに。

次第にサイズ・アップ。それでも5・6尾は流れの強いなか、親にはならないものばかりにて、養殖オトリを交換しながら、釣りとなる。

親サイズがつれるようになったのは、1時間30分ほどしてのこと。22・3センチほどのものが釣れるようになる。久しぶりにスイカの香りだ。4週間ぶりである。

オトリは、やがて婚姻色が出てきた。タマゴをもった鮎には出会わなかったが、2度の根掛かりがあったものの、退屈しない程度に楽しむことができた。 午後3時30分、何だか寒くなり、おまけにくしゅみ。

稲穂が黄色く色づくにつれ、くしゃみが出る。ここ3・4年、秋の年中行事である。

ここらあたりが、今年の竿納め時とばかり、早々と帰り支度。

2007年9月1日土曜日

自然治癒する癌もある!?

千葉県がんセンター研究所の中川原 章 研究局長のお話を聞く機会があった。

同局長は、小児の腹部腫瘍である神経芽腫(小児癌の一種)の著名な研究者である。
日本では、年間2500~3000人が小児癌を発症しているという。このうち、白血病(小児癌の30数%)が最も多く、次に多いのが神経芽腫(同10数%)だという。神経芽腫とは、副腎や交感神経に発症する腫瘍であり、主に新生児から5歳児までに発症するらしい。このため、新生児を対象としたマス・スクリーニングが国レベルで実施されたこともあったが、現在、自然に治癒するケースもあることから、この検査は中止されているようだ。

自然治癒する癌もあるとは、不思議である。

小児癌の治癒率は、30年前には20%であったが、いまや70%になっているらしい。神経芽腫の場合は、自然治癒例と悪性の進行例が混在するなかで、如何に「テーラーメイド医療」を実現するかが鍵のようだ。
それでも、過去の症例をDNAチップにして蓄積、解析することによりことにより、現患者のDNAと過去の解析結果を比較することにより予後の予測が可能になってきたという。その予測が可能になったことにより、いわゆるテーラーメイド医療が実現できるようになってきたようだ。局長は、その研究に大きな貢献をされた方のようだ。

「自然に治癒する癌があるのであれば、そのメカニズムは解明できないのでしょうか。」
誰もが持つ当然の疑問を尋ねてみた。
「それが、私の研究テーマです。」
と、局長の温和な笑顔。

世界的レベルで進められたヒトゲノム計画が終了したのが2003年。計画が発表された当初(1984年)、とても実現できるわけがないとの見方が大勢であったことを覚えている。しかしながら、1991年から開始された遺伝子情報の解読は、2003年に全作業を終えた。

最先端医療の研究は、想像しているよりも遥かに速いスピードで進展しているようだ。