前回の釣果が、殊の外、同好会の人たちに好評され、大御所からは次回の釣行時には見学したいとのリクエストまであり驚いた次第。
とういうわけで、本日は父兄参観日ということになりました。
張り切って、8時過ぎには、現地の長良川・杉が瀬に到着。前もって、天然鮎を確保し、余裕を持って参観に臨みたいと意気込みます。
もう、秋の気配です。増水気味で透明感のなかった川は、減水し、クリアです。すでに、3人ほどの釣り人が竿を出しているのですが、何となく精気がありません。釣れてなさそうです。
やはり、全く、オトリがうまく川の中央に行ってくれません。足元が深い渕にねっていた川の中央部が馬の背になっています。この背の部分でよく天然鮎が釣れるのですが、この背にたどり着くには深淵に立ちはだかる壁を越えなくてはなりません。しかし、オトリは、その壁に沿って泳いでしまい、なかなか壁を越えてくれません。
10時を過ぎても坊主です。これでは、せっかくの父兄参観日ながらも、大御所の無駄足になること間違いなしと、坊主ですから来ても無駄ですと、LINEを入れます。
それでも昼近くになって、4尾ほど釣れ、のんびり昼食をとっているところに電話があり、午後2時頃に行くとのこと。
風が出てきたこともあり、8.5-9メートルのズーム竿に換えて、再び入川。
竿も仕掛けも変わり、再出発です。オトリは、もちろん、昼近くに釣った天然モノです。期待します。
ところが、壁を越えさせようとして竿を引き上げたところ、壁の岩盤に根掛かりです。これが、どうもがいても外れません。仕方なく、竿をたたみ、水中糸をゆっくり引っ張っていきます。
プスーと、音のない放屁のような感触。アッチャー、ツケ糸の結びコブのところで切れていました。折角の天然オトリを持っていかれました。この喪失感。
そんなところに、大御所と師匠の兄・Tさんがやってきます。大御所は椅子を持ち出して、デンと座って参観。天覧試合!
オトリ以上にこちらがビビってしまいます。元気だったあの天然鮎。失くして分かる元気だった天然鮎のありがたさ。他の天然鮎にも出陣させるのですが、すでに疲労困憊状態です。なかなか、壁を越えてくれます。Tさんが、いろいろアドバイスをくれるのですが、うまくいきません。きょうは、減衰気味で流れもほとんどなく、オトリを下に流して中央に誘導するということも試みるのですが、うまくいきません。
父系参観は、こうした状況の中で終了し、本日の釣果は3尾ということに。